エヴァ・デ・クラーク「創造的かつ経済的、社会的利益に集団として資するために」

NDSM元造船所の開発が成功したのは、この開発が専門の開発事業者によって行われたのではなく、エンドユーザーであるアーティストたち自身や非営利の文化的機関の手によって行われたためである。

NDSF元造船所は今では人気のある場所になってきたため、商業的な利益を目的とする大規模なオフィスビルや平凡なアパートなどの建設がもくろまれ始めている。「創造的な産業」を作り出すという看板を掲げつつ、商業的な利益を追求する企業等は、簡単に革新的なパイオニアを追い払い、このプロジェクトの魂をうばってしまうことおこりうるのである。

都市の保守管理がまともに行われていなかったり、あるいは放置されたままだと、一般の市民はその地域をはなれてしまい、アーティストがそこに入ってきて建物を修繕、改装していくということがおこる。そうすると、素敵なレストランや楽しい商店が出現し、その地域が活気を取り戻す。今度は、開発業者はそれをみて、その地域の可能性に目をつけ、不動産を買いあさり、スタジオや住居をすっかりきれいにしてしまう。そうするとアーティストや文化的機関はその場所からは立ち退いてしまう。このような一連の動きによって、地方委員会にはインフラの問題が残されることになり、また、その地域は社会的なつながりが薄くなってしまうのである。 続きを読む »

創造的な産業